実質10年金利は2.43%(米TIPS・2026-07-24)
名目金利から期待インフレを除いた『本当の金利』。グロース株・金・不動産の割引率の土台を、FREDの日次値で観測する。
米国の実質10年金利は2.43%(2026-07-24)。これは名目の10年国債利回りから、市場が織り込む期待インフレを差し引いた金利で、投資家が物価上昇を除いて実際に手にする『本当の金利』にあたる。1年前は2.06%で、上昇している(+0.37%ポイント)。
この数字が効くのは、遠い将来の利益を今の価値に割り引く『割引率』の土台だからだ。実質金利が上がると、利益が先にあるグロース株や、利息を生まない金、借入で回る不動産には逆風になりやすい。逆に下がれば、それらの長期資産には追い風になりやすい。株や金の動きの背後で、静かに効いている数字だ。
ここから言えるのは、株式市場の派手な値動きの一段下で、この実質金利がすべての資産の『重力』を決めている、ということではないか。名目金利だけを見ていると、インフレとの綱引きの実態を見落とす。実質でいくらの金利がついているかは、長期投資の地合いを測る最も基礎的な物差しになる。
投資家に効くのは、割高・割安を語る前提としてだ。実質金利が高い局面で長期成長株の高い株価は正当化しにくく、低い局面では許容されやすい。これは方向やタイミングの予兆ではなく、いまの割引率の水準そのもの。原文の数字で確かめられる。
株価の値動きは派手だが、その一段下で実質金利がすべての資産の『重力』を決めている。名目金利だけ見るとインフレとの綱引きの実態を見落とす。実質でいくらの金利がつくかが、長期投資の地合いの土台だ。
実質金利が高いほど、利益が遠い将来にあるグロース株や、利息を生まない金には逆風になりやすい。ただしこれは水準の観測であって、いつ反転するかの合図ではない。割高・割安を語る前提として置く。
実質金利の高低を『割高の是正』とも『景気への重し』とも読めるが、どちらとも決めない。割引率の水準という事実を置き、原文で確かめられるようにする。
取得 2026-07-28 19:10 JST(launchd 定時観測)· この記事の全数値は再取得できます